スズノネ - 一方通行な日々

記憶の欠片をたどっていくミステリーサスペンスです。

成人式の夜、主人公・三原コウキは事故によって記憶を失ってしまう。

日常生活は送れるものの、他人のことはおろか自分のことすら、何も覚えていな状態。

しかしただ一つ、鈴の音と誰かの声が聞こえた後「何者かに突き飛ばされた」ことだけは、頭の片隅に記憶が残っていた。

そのことを刑事の佐伯に話すも、あの夜のことは結局事故として処理されてしまう。

自分は誰かに殺されかけた。記憶がないままに、この事実を誰かに話すのは危険だと、コウキは佐伯に釘を刺されるのだった。

病院から退院する日、世話をしてくれている幼馴染・川崎さよの胸に鈴が下がっていることに気づく。

しかし、その鈴はコウキの目にしか映っておらず、触ることもできない。

事件の直前に聞いた鈴の音。さよの胸の鈴は、事件と関係があるのだろうか……。

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